10種類の感情を表現する10パターンのコード進行
- 2024.09.15
- 2024.08.31
- コード進行
今回は、Alex Romeが解説する「10個のコードパターンで10種類の違う感情を表現!」をまとめました。
自分の表現したいものを、コード進行でうまく表現できない…
そんな方に必見の内容です!
ここからは解説の該当部分から動画が始まるように設定していますので、ぜひ動画を見ながらお楽しみください。
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コード進行1:「上昇」「喜び」「幸せいっぱい」パターン
1つ目のコード進行は、「上昇」「喜び」「幸せいっぱい」を表現したコード進行です。
D#マイナースケールをベースに解説します。
(A#m – B – C# – D#m)
最もベーシックなボイシングにすると、このようになります。
そしてここから、「上昇」「喜び」「幸せいっぱい」のイメージを足していきます。
ペダルノート足す
まずは、2つのペダルノートを足します。
「ペダルノート」とは、コード進行を通してずっと変わらずに伸ばしている音のことです。
今回は、スケール上の7thの音(D#マイナースケールならC#の音)と、3rdの音(D#マイナースケールならF#の音)をペダルノートとして使います。
3rdの音を1オクターブ上げる
さらに、コードの構成音のうち、3rdの音を1オクターブ上げます。
それでは、この状態のコード進行を聞いてみましょう。
そして、ここにボーカルを重ねてみましょう。
マイナーキーを使っていますが、気分が上がっていき、幸せや喜びに満ちた感情が出るようになりました!
コード進行2:「ディープ」「シリアス」パターン
2つ目にご紹介するのは、「ディープ」「シリアス」なコード進行です。
よく使われるコード進行の1つでもあります。
今回は、Bマイナースケールを使っていきます。
Gm – A – Bm – A
最もベーシックなボイシングで演奏すると、このようなサウンドになります。
そして、このコードの構成音のうち3rdの音を1オクターブ上に上げます。
メジャーとマイナー中間で「ニュートラル」なコード進行
このコード進行の特徴は、メジャースケールらしさとマイナースケールらしさのちょうど中間のように聞こえる、「ニュートラルなコード進行」である点です。
そのため、メロディー次第でこれらのカラーをコントロールすることが可能です。
例えば、マイナースケールをベースにしたメロディーだと、このようなサウンドになります。
BとF#の音だけを使ったメロディーですが、よりマイナースケールらしい、ディープでシリアスな印象になりました。
しかし、ここでメジャースケールをベースにしたメロディーにすると…
DとAの音だけを使ったメロディーですが、よりメジャースケールらしい、明るくハッピーな印象になりました。
同じコード進行でも、メロディー次第で全く違う印象になる良い例です。
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コード進行3:「緊張」「サスペンス」パターン
3つ目にご紹介するのは、「緊張」「サスペンス」を感じさせるコード進行です。
なんと、コードを1種類しか使わないパターンです!
今回は、Gマイナーコードを使います。
ここで大切なのは、作りたいムードに合ったサウンド(音色)を使うという点です。
このコード進行の面白い点は、最低限のコードを使いながらベースを動かすだけで、音楽に動きをつけることができるところです。
それでは、ベースと一緒に聞いてみましょう。
ものすごく緊張感が溢れ、サスペンスな雰囲気になりました!
コード進行4:「ものすごく悲しい」パターン
4つ目にご紹介するのは、「ものすごい悲しさ」を感じさせるコード進行です。
今回はGマイナースケールを使います。
Gm – F – Cm – D#
最もベーシックなボイシングだと、このようなサウンドになります。
今回演出したいのは、ただの悲しさではなく「リアルに、ものすごく悲しい」というレベルの悲しさです。
悲しさを最大限引き出すため、まずはコードの3rdの音を全て1オクターブ上げます。
そして、トニックのペダルトーンを足します。
トニックとはスケール上の1stの音(はじまりの音)で、GマイナースケールならGになります。
それでは、サウンドを聞いてみましょう。
とても悲しい雰囲気になりました。
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コード進行5:「心地いい」「幸せいっぱい」パターン
5つ目にご紹介するのは、「心地いい」「幸せいっぱい」なコード進行です。
今回はBマイナースケールを使います。
G – D – A – Bm
最もベーシックなボイシングだと、このようなサウンドになります。
さらに明るい雰囲気にするため、まずはコードの3rdの音を1オクターブ上げ、スケール上の1stと3rdの音をペダルトーンとして追加します。
そして簡単にドラム、補強用のシンセパッド、ボーカルを入れてみると、このようになります。
コード進行6:「心地いいけどちょっと悲しい」パターン
6つ目にご紹介するのは、「心地いいけどちょっと悲しい」コード進行です。
今回はG#マイナースケールを使います。
E – G#m -F# – D#
最もベーシックなボイシングだと、このようなサウンドになります。
まずはコードの3rdの音を1オクターブ上げます。
先ほどまでの例でも3rdの音を1オクターブ上げる例をご紹介していますが、個人的に3rdの音をトップノートにするのもよいでしょう。
そして、さらにスケール上の3rdの音(G#マイナースケールならBの音)と7thの音(G#マイナースケールならF#の音)をペダルトーンとして足します。
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コード進行7:「ワクワク」パターン
7つ目にご紹介するのは、「ワクワク」するようなコード進行です。
暗めの音色を使っていても、曲にアグレッシブさや盛り上がりを加えることができます。
今回はGマイナースケールを使います。
Gm – Gm – D# – Cm
最もベーシックなボイシングだと、このようなサウンドになります。
このコード進行の特徴は、マイナーコードで始まり、マイナーコードで終わっている点です。
これにより、ディープなサウンドを作ることが可能です。
そしてこれまでと同様、コードの3rdの音を1オクターブ上げます。
プラス、コードの3rdの音を別のシンセの音でも鳴らし、この3rdの音を強調させます。
ボーカルを入れると、これから何かが起こるような、盛り上がっていく予兆を感じさせる曲になります。
コード進行8:「ワクワク&ちょっとハッピー」パターン
8つ目にご紹介するのは、「ワクワク&ちょっとハッピー」なコード進行です。
先ほどの7つ目のコード進行のように、これから何かが起こりそうなワクワク感はありつつも、ハッピーな雰囲気が出るコード進行です。
今回はGマイナースケールを使います。
Gm – Gm – A# – D#
7つ目のコード進行と違うのは、3〜4小節目の部分です。
最もベーシックなボイシングだと、このようなサウンドになります。
ここで、コードの3rdの音を全て削除し、別のシンセの音でコードの5thの音を足します。
そして、先ほどの7つ目のコード進行と同じドラムとボーカルを入れてみます。
これからジムに行きたくなるような、明るくワクワクするような楽曲になりました!
コード進行9:「チル」「リラックス」パターン
9つ目にご紹介するのは、「チル(ゆったり)」「リラックス」なコード進行です。
使う音がやわらかい音であれば、ゆったりとした楽曲にすることが可能です。
今回はやわらかいピアノの音を使い、Cマイナースケールをベースにしてみます。
A – Cm – B – Cm
最もベーシックなボイシングだと、このようなサウンドになります。
そしてこれまでと同様、コードの3rdの音を1オクターブ上げます。
そして、トニックの音を連打した「ドローン」の音を足します。
ドローンの音は、少しミステリアスなこのようなサウンドです。
コードとドローンの音を合わせて聞いてみると、このようになります。
とても美しいコードです。
ドラムを入れると、このような楽曲を作ることも可能です。
コード進行10:「ハッピー」パターン
最後にご紹介するのは、「ハッピー」なコード進行です。
よく使われるコード進行ですが、「メジャーコードしか使わない」という点がポイントです。
今回はDメジャースケールを使います。
G – A – D – D
最もベーシックなボイシングだと、このようなサウンドになります。
ここにさらにハッピーな雰囲気を加えるため、まずはトニックのペダルトーンを加えます。
そして、
・ベースの音を1オクターブ上げる
・ベースの音を1オクターブ下に追加
・ペダルトーンの音を1オクターブ下に追加
すると、このようなサウンドになります。
そして、ここでユニークなサウンドを作るためにOutput社「Portal」でエフェクトをかけます。
さらに、このエフェクトを加えた音をバウンスし、オーディオファイルを切り刻んでこのようにしました。
そして、少し神聖な雰囲気のあるボーカルとベース、ドラムを入れると、このようになります。
以上で「10種類の感情を表現する10パターンのコード進行」の解説は終了です!
当サイトでは他にもコード進行のバリエーションを増やすための記事を公開していますので、ぜひこちらもご覧ください↓
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